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循環器科


胸痛、動悸(どうき)、呼吸苦、むくみと言っても、人によって感じ方や表し方、症状の出る部位や時間、状況も違います。
また、ふらつき、立ちくらみ、失神なども循環器の病気で起こることがあります。

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高血圧

高血圧には、腎臓や副腎の病気によって起こる特殊な高血圧もありますが、高血圧の大半は本態性高血圧と呼ばれる病態であり、生活習慣病の一つです。
高血圧が長期にわたって続くと、いわゆる「血管病」、中でも動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などを突然起こしますが、他の生活習慣病の糖尿病やコレステロールや中性脂肪が高くなる高脂血症と同様、通常は症状に乏しく、放置されやすい病気です。
高血圧の治療
高血圧の治療についてご説明します。治療は二つです。
一つは、生活習慣の改善、そして二つ目は薬物療法となります。
生活習慣の改善・予防に関しては[こちら]をご覧ください。
薬物療法
高血圧に対する薬物療法は下記のように様々な薬物があります。
利尿剤 尿量を増加して血液量を減らす。
血管拡張薬 血管を拡張する。
神経遮断薬 心臓への余分な刺激を抑える。血管の緊張をとる。
レニン・アンギオテンシン系薬 昇圧ホルモンを抑えて血管を拡張したり、利尿を促したりする。
これらはそれぞれに特徴、欠点があり、個々の患者様に応じてこれらの薬物を単独で、あるいは、組み合わせて使用します。
薬には人によって合う合わないがあり、同じ薬でも人によってそれぞれ適量が異なりますので、治療中に起こった不快な症状や心配なことがあれば、何でも遠慮なくおたずね下さい。

心臓病

食生活の欧米化や人口の高齢化により、循環器疾患を持つ人は増加しています。また、日本人の死因の第二位は心臓病であり、その割合は年々増加しつつあります。心臓病には多くの種類があり、また個々の症例において病態も異なります。
当院では、薬物治療を行っておりますが患者さまによっては提携している大病院へのご紹介を行います。
心臓病の治療
薬物治療

心臓病には多くの種類があり病名によって服用する薬の種類や治療方法が異なります。
  • 余分な水分・塩分を尿にして出しむくみやうっ血を改善するための利尿薬
  • 弱った心臓の収縮力を強くし、心不全の症状を改善する強心薬
  • 弱った心臓を少し休ませ、心臓の負担を軽くする心臓を保護する薬
  • 心臓の変質(リモデリング)を防ぎ、心不全が進むのを予防する薬
  • 脈拍をゆっくりさせたり、リズムを正す薬
  • 血栓を防ぐため血液をサラサラにする薬
など様々な種類があります。
当院では患者様の様態や検査結果から適切な処方薬を使い治療していきます。
副作用の説明など丁寧にいたしますので、薬を服用する事で不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。
主な心臓病の種類
狭心症、急性心筋梗塞、慢性心不全、不整脈、心房細動、肺高血圧症、心筋症、心臓弁膜症、心房中隔欠損症
カテーテルによる治療
狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管(冠動脈)がコレステロールなどによって詰まったり、狭くなることで起きる疾患に対する治療法のひとつです。
まず、カテーテル検査という冠動脈の形態や心臓の動きを観察し、評価する検査をおこないカテーテル検査の結果により治療方針が決定します。カテーテルとは「管」をあらわすラテン語で1~3㎜くらいの細さです。造影剤という薬を注入し撮影します。
治療方針例
【経皮的冠動脈形成術】
カテーテルを用いて、バルーン(風船)やステントにより冠動脈の狭くなった部分を拡張させて血液の流れを確保する治療

【冠動脈バイパス手術】
冠動脈の狭い場所あるいは詰まった場所の先へ他の血管をつないで(バイパス)、冠動脈の血流を確保する手術、治療
当院ではカテーテル治療を行っておりませんので、治療が必要な患者様には提携している病院へ紹介いたします。
外科治療
心臓弁膜症、冠動脈疾患、重症心不全、心臓腫瘍、収縮性心膜炎、心臓ペースメーカーリード感染などの場合は外科手術を行う必要があります。
当院では外科治療を行っておりませんので、外科治療が必要な患者様には提携している病院へ紹介いたします。